昔の防虫剤といえば樟脳だけでしたが、現在市販されている防虫剤は、効能や臭いなど多様な種類や性質のものが出回っていて、なにを基準に選べばよいのか迷ってしまいます。
◎4種類の主成分による防虫剤があります
防虫剤といえば、樟脳、パラジクロルベンゼン、ナフタリンなど臭いが気になるものですが、10年ほど前から無臭が特徴のピレスロイド系のものがムシューダ、ミセスロイドといった商品名で発売されるようになりました。
◎ラメやビーズ、金属製品に影響があります
効き目がゆっくりと持続するナフタリンは、長期保存品に適していますが、バッグやベルトなどの塩化ビニール素材を変質させてしまいます。即効性のあるパラジクロルベンゼンは、ラメや金糸、合成皮革などを変質させます。
無臭のピレスロイド系は、オールマイティですが、銅を含む金属ボタンが黒くなることがあります。
有臭の異なる種類の防虫剤を組み合わせて使用すると溶けてシミになりますから注意しましょう。