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水に溶ける・油に溶ける・溶けない汚れ

衣類には、色々な汚れが付いています。汚れは水に溶ける汚れ、油に溶ける汚れ、溶けない汚れの組み合わせです。

◎風合いやシルエットを崩さず洗うためには油性で洗う

ほとんどの繊維素材は、水を吸収します。水を吸収すると膨(ふく)らんで変形します。このため、シルエットや生地の風合い、特殊加工があるようなファッション製品には、大きなダメージを与えることになります。そこで、ドライクリーニングでは、水ではなく揮発油の一種である溶剤というもので洗っています。油性の汚れは除去できますが、汗や飲料などの水性の汚れは十分に除去できません。ですから水性の汚れには、水洗い禁止表示の衣料であっても特殊な水系処理が必要です。

◎溶けないホコリなどは揉んだり叩いたり

生地構造の奥に入りこんだ砂ボコリなどは、化学的な力では除去できませんから、揉んだり叩いたりする処理が必要です。製品はその力に耐えられるものでなければなりません。

 

ボンディング製品の日本固有の気候風土による経時劣化

  1. 日本では諸外国に比較してボンディング製品の事故が多発している?
    十数年前に、ある有名イタリアブランドの苦情受付窓口代行業務に携わっていた。

5年ほど前から、ボンディング加工品のバブリングや樹脂しみ出しの苦情が、クリーニング業界から多く寄せられるようになった。このことについて、イタリア本社に問い合わせたところ、ポリウレタン樹脂による接着であるが、欧米ではそのような苦情は無い、「日本のクリーニング業者に問題があるのではないか」との回答があった。

日本のクリーニング技術について言うならば、他の多くの技術と同様に、欧米から導入されたものであっても、独自の技術力を発揮しながら、世界のトップ水準になっていると思っている。この回答は、失礼ながら一時的な言い逃れなのではないかと、当時は考えていた。

しかしながら、事実はイタリア側の言うとおり、日本固有の事故なのではないかとの疑いを持った。
ポリウレタン樹脂全般の一般的な加水分解の要2002.6月『週刊女性』誌が報じたボンディング製品劣化事故因としては、以下のことがあげられている(ATTS)。

①着用(頻度、サイズ、汗、皮脂、日光、塩素等)
②洗濯(洗剤、水道水塩素等)
③取扱等(熱、ガス、温湿度、保管、カビ等)
④ウレタン糸(デニール、種類、在庫期間等)
⑤染色加工等(染色、加工、編み立て時の疲労等)

数年前に繊維製品技術研究会(ATTS)から、ポリウレタン樹脂コーティング製品の経時劣化(加水分解)に皮脂汚れが、大きな影響を与えているというものがあった。

手元のポリウレタン樹脂コーティング品の事故事例を、確認すると確かに衿周り部分の損傷が目立つものが多かった。

ボンディング製品の日本固有の気候風土による経時劣化

  1. 日本では諸外国に比較してボンディング製品の事故が多発している?
    十数年前に、ある有名イタリアブランドの苦情受付窓口代行業務に携わっていた。

5年ほど前から、ボンディング加工品のバブリングや樹脂しみ出しの苦情が、クリーニング業界から多く寄せられるようになった。このことについて、イタリア本社に問い合わせたところ、ポリウレタン樹脂による接着であるが、欧米ではそのような苦情は無い、「日本のクリーニング業者に問題があるのではないか」との回答があった。

日本のクリーニング技術について言うならば、他の多くの技術と同様に、欧米から導入されたものであっても、独自の技術力を発揮しながら、世界のトップ水準になっていると思っている。この回答は、失礼ながら一時的な言い逃れなのではないかと、当時は考えていた。

しかしながら、事実はイタリア側の言うとおり、日本固有の事故なのではないかとの疑いを持った。
ポリウレタン樹脂全般の一般的な加水分解の要2002.6月『週刊女性』誌が報じたボンディング製品劣化事故因としては、以下のことがあげられている(ATTS)。

①着用(頻度、サイズ、汗、皮脂、日光、塩素等)
②洗濯(洗剤、水道水塩素等)
③取扱等(熱、ガス、温湿度、保管、カビ等)
④ウレタン糸(デニール、種類、在庫期間等)
⑤染色加工等(染色、加工、編み立て時の疲労等)

数年前に繊維製品技術研究会(ATTS)から、ポリウレタン樹脂コーティング製品の経時劣化(加水分解)に皮脂汚れが、大きな影響を与えているというものがあった。

手元のポリウレタン樹脂コーティング品の事故事例を、確認すると確かに衿周り部分の損傷が目立つものが多かった。